ひとり

どうせ生きてたってひとりで死んだってひとりだ 理解者なんてものは現れないしもうとっくにいらないはず いらない 最近になってなんでこんなに寂しいんだろう ずっと諦められていたことなのにね ひとり ひとりだよ わかってもらえることなんてないよ 報われることも救われることもひとつもないよ このまま毎日 なんにもないフリをして ヘラヘラして 黙って何も言わないまま死ぬしかないんだ どうせ 悲しいな 水の入った浴槽に閉じ込められたことあるか 包丁を投げられたことあるか 真冬に裸足で外に出したままにされたことあるか 毎日毎日 死ね 殺すぞ 出て行けって 部屋のドアに物投げられて ベッドで蹲って音も立てないで泣くしかできなかった そんな気持ちわかるのか わかるわけないよな どうせひとりだよ ずっとひとりだ あのときからずっと時間が止まったままだ もうあのとき死んだんだろう 寂しいよ