迷い

ほんの少し前、昨日とか一昨日まで、大学も部活もバイトもほかの何もかも辞めて、死のうと思っていた。思考はその日の天気とか出来事とか些細なことで毎日激しく変わるけど、もう何ヶ月、いやもしかしたらもっと長い間「死」が頭を離れなかった。2、3日死にたさに支配されることは高校生くらいからいくらでもあったけど、こんなに続くのは初めてで、ああもう本当に自分は死ぬんだと思っていた。友達と話しているときや好きな曲を聞いているときでさえどうやって死ねば迷惑を最小限にできるか考えていた。卒業したら、とかの話を友人にされると辛くて、自分たちはこんなにも未来がくることを当たり前に生きているんだななんて思って1人で泣いた。

第二種の奨学金を追加で満額借りれば学費がなんとかなりそうになった。それでもバイトはたくさんすることが前提だけど。でも今さらなんとかなりそうになったこともつらい。1度無理やり全てのことを諦めさせたから、諦めたことを必死でこれからやりきる自信がない。何者にもなれなかった自分は価値がない、このまま平凡で何も無い普通の退屈な人生に進んだとして、価値がないことに苦しんで歳をとっていくことが怖くて、ならもう死んだほうがいいと自分は納得してしまった。これから何十年も、いつ死ぬのかわからないまま途方もない時間を生きるのは怖い。去年くらいまでは何もかもに必死で、そして必死でやれば報われると信じていた。自分はきっと自由を手に入れると信じてやまなかったけど、全部嘘だった。今は、幸せになりたいとも思わない。ただ、生きるのが怖い。指の先まで腐りきってしまう前に死にたい。